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■飼育池 ため池 水はいつも茶褐色か、緑色に濁っています。
鯉を飼うには不適切な点に配慮が必要です。
1. 糞、残餌、落ち葉などのゴミが沈殿しやすくなります。
特に、深みを作っている場合は鯉が集まる為、腐敗物が集中します。
2. 比較的水質の悪化に注意が必要です。
特に、鯉が見えない為、寄生虫や病原菌に注意が必要です。
3. 池掃除を行なうときに鯉を出仕入れする為、鱗のはがれや、傷等に注意し、また鯉にストレスを与えない配慮も必要です。
4. 池の水量は把握されていないことが多く薬剤の投入量がいい加減になりがちです。
5. 酸素の量に注意が必要です。酸素を補給する設備も不可欠です。
6. 注水設備があり水を常に注水している場合は、水がこなれない為、鯉の肌が荒れがちで、色もきれいに仕上がりません。
■水槽飼育 最低でも90センチほどの深さが必要です。
設置場所 雨、雪、直射日光を出来るだけ避けた場所をえらびます。また飛び出しても害の無い場所が良いでしょう。
ろ過設備 水槽は水質が変化しやすいので、ろ過効率の高い装置が良いでしょう。
またろ材として小石を1センチほど敷き詰めます。
バクテリア 水槽に水を張ったら鯉を入れる数日前まえに水は循環させておきます。
予定数の鯉を入れる前に2尾ほどでためしてください。
鯉の体液、糞尿、残餌の量によりバクテリアは1ヶ月ほどで繁殖をはじめます。
バクテリアの繁殖によって鯉の数を合わせてください。
バクテリアが処理しきれないほど糞尿が増えると、たちまち水質を悪化させてしまいます。
餌は食べるだけ与えてしまうと濾過装置はつまり、水質を悪化させます。
水槽では締め飼いが基本です。
品評会の幼魚部門を狙うには出来るだけ、締め飼いで成長を押さえ、色を綺麗に仕上げる飼い方が良いでしょう。
水替え 水槽飼育では特に水質の注意が必要です。
濾過装置がよごれたら上から水をかけて洗い流す程度にします。
ぬるぬるを洗い流してしまうとバクテリアが取れてしまいます。
底石なども水で流す程度にしましょう。
水は前夜にバケツに汲み、水槽の近くに置いてください。水道水ならカルキが抜け水温は水槽の水とほぼ同じになります。
出来るだけ鯉を水槽に入れたままの水替えをお勧めします。
まず、底までかき回してゴミを浮遊させてから水をポンプなどでくみ出します。
水位が鯉の背ヒレまで下がらないうちに新水を注入します。
また、底までかき回して舞い上がった汚れを濾過装置に吸わせ、そのあと濾過装置を洗浄してから新水を注入しても良いでしょう。
■飼育水 河川水 河川水は農薬、除草剤等、鯉にとっては有害な物質が混入している場合があり,、鯉の肌荒れの原因にもなりかねません。
必ず濾過設備を設けて、いわゆる「こなれた水」を作ってください。
地下水 地下水を大量に使用する場合は、水温や成分に注意が必要です。
成分については保健所に持ち込むと調査してくれます。
とくに、細菌類、大腸菌などに注意が必要です。
水道水 水温と残留塩素(カルキ)に注意が必要ですが最も安全で飼育には最適といえます。
カルキ抜きは中和剤を使用すると良いでしょう。
その他 鯉の飼育に適した水温は20〜28度です。最適温は24〜26度と言われています。
冬季で越冬させるには最低でも13度を保つようにしましょう。
■餌と種類 季節と餌 鯉は雑食性ですので動物性、植物性のどちらでも食べます。
但し古くなった餌は与えると内蔵障害を招きさらには最悪、死亡します。

鯉は越冬中は絶食します。
春先、水温が15〜18度になった段階で消化の良いものを1日おきに1週間ほど、控えめに与えます。
水温が上昇するにつれて餌の量を増やしていきましょう。
押し麦を煮て与えるのが良いと言われています。

鯉が餌を欲しがって寄って来ますが、与えれば与えるだけ食べてしまう為、消化不良を起こさないように適量で我慢させてください。

与える餌の量は錦鯉の場合は魚体重の0.7%ほどとされています。
1日にすると魚体重の2%ほども与えれば無理なく太らせることが出来ます。
一般的には1回に5〜10分で食べつくす程度と聞きますが少量を回数多く与えるほうが理想的です。

秋を迎えると水温も低下する為、それに合わせて餌の量も減らしてください。
水温が10度を下回ったら餌を完全に止めてください。
餌の種類 錦鯉の餌は大きく分けて「餌付け用」「低水温用」「普通餌」「色揚げ用」などがあります。

水温が低い時期は「低水温用」など用途と目的で使い分けてください。
「色揚げ用」は緋の色を赤くするなどの効果がありますが、スピルリナが含まれている為、消化が悪くなります。
その他、色々な特徴を持った「色揚げ用」の餌が市販されています。

また、鯉の成長にはリン、カルシュウムは欠かせません。

市販されている餌には錦鯉に必要な成分が十分に含まれていますが、同じえさを与え続けるよりも、色々な種類を与えてください。

また、自作の餌や野菜類など変化を持たせたほうが栄養のバランス的に良いと言えます。
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